99%の方が直ったアウトサイドイン矯正のポイントと練習方法
ボールを真っ直ぐ飛ばすための1つのポイントに、オンプレーンにクラブを振るということが重要です。
しかし、多くの方は
アウトサイドイン軌道に悩まされています。
・どうしてもカットスライスになってしまう。
・ここ一番でひっかけボールが出てしまう。
こんな症状がでてしまう方はアウトサイドインでお悩みなのではないでしょうか?
私たちのゴルフスクールでも、アウトサイドインに悩みどうやったら治せるのか?と門を叩く方は多くいらっしゃいます。
でも心配はいりません。
意図的にスライス系のフェードボールを打つ方はアウトサイドインになりますが、
そうではない方は、ほぼ全員克服していきます。
その、99%の方が直るアウトサイドイン矯正のポイントをお伝えしていきます。
正直、アウトサイドインの原因には様々な要因があります。
原因がこれ1つだけというのであれば、こんなに多くの方たちはアウトサイドインで悩みません。
最後までご熟読していただければと思います。
そして、ビデオなどに録画をしてみて自分のスイング傾向と合わせてチェックしていただければアウトサイドインは矯正されると思います。
※本記事は右打ちの方の文面となっているため、レフティの方は逆の解釈でお願い出来ればと思います。
目次
アウトサイドイン軌道とは
スイング面が左に傾いているスイング軌道。
ボールに対して、左にひっぱるスイング軌道になりますのでヒッカケなどのミスが出やすくなります。
アウトサイドイン軌道でクラブを振るとどんな球種が出るかを知る。
アウトサイドイン軌道でクラブを振ると基本的には3パターンの球筋がでます。
その3パターンの組み合わせは、
アウトサイドイン軌道 + フェース面の組み合わせ で3パターンとなります。
この3パターンの球筋がでるとアウトサイドインの可能性があります。
自身の打っているボールでもスイング軌道を判別する手段の一つです。
パターン① 左にボールが打ち出され、右にスライスで戻ってくる。
このパターンは、アウトサイドイン軌道に対してフェース面が開いている(右)を向いて当たっているパターンです。
プルスライスと言われている球種です。
曲がり幅が少なくなるとフェードボールという球種になります。
パターン② 左に打ち出され、そのまま真っ直ぐに飛んでいく。
このパターンは、アウトサイドイン軌道に対して、スクエアにフェースが向いて当たっていくパターンです。
俗にいう、ひっかけボールです。
パターン③ 左に打ち出され、さらに左へとフックで曲っていく
このパターンはアウトサイドイン軌道に対して、更にフェース面が閉じてボールに当たっていきます。
ダグフックと呼ばれている球種です。
アウトサイドインになってしまう方の原因
アウトサイドインになってしまう方の原因は2パターンあります。
1、ゴルフを始めた時から先天的に、アウトサイドインのスイングから始まっている。
2、後発的な原因でコースやボールの曲がりの結果、だんだんとクセがつきアウトサイドインになっていってしまう。
この、2つパターンが考えられます。
先天的にアウトサイドインになってしまう方は、
・右ききの方が多いことやゴルフはボールに正対したアドレスの左に目標がある為、上体が早く回転してしまうことが原因になっている方が多数です。
このような方は、根本的なスイングを見直す必要があります。
また、後発的にアウトサイドインになっていく方は、
・スライスでボールが右に曲ることを怖がりどんどん左に引っ張ってしまう。
ゴルファーは大半がスライサーが多いのです。人間って素直に右に行かない方法の1つとして左に引っ張るんです。
その結果、アウトサイドインになっていってしまいます。
・コースで真っ直ぐ向いていると思っていても、右に向いている方。
真っ直ぐ向いているつもりなのに、
よく『右に向いているよ。』 と言われる方は、
まっすぐ向いているつもりなのに目標が左にある為、上体が左に被ったアドレスのクセがついたり、
ダウンスイング時に目標が左にある為、体を開くスイングが知らない間にクセとなってアウトサイドインになっていってしまいます。
このような方は、アドレスの向きを修正することによって矯正できたり
左に曲がるフックを覚えられると右に打ち出したいという考えが出て反射的に引っ張ることが減っていきます。
下記の項目からは、矯正する為のスイングのポイントをアドレスからまとめていますので、順に当てはまるかチェックしてみてください。
アウトサイドイン矯正する第1歩はアドレスから
アドレスを直すだけでアウトサイドインを矯正できたらこれほど簡単なものはありません。
まずは、1番にご自身のアドレスを下記の状態になっていないか?チェックしてみてください。
上半身が目標より左を向いて被っている状態
アドレスの際に、上体が目標より左を向いている(被っている)状態だとそのままクラブを引いていくとアウトサイドに上がりやすくなります。
当然、そのまま振り下ろせばアウトサイドイン軌道になります。
確認方法としては、下記写真のように後方からアドレスをした際に、
右腕の下に、左腕が見えているようでは上半身が左を向いています。(右打ちの方を対象)
◆上体が被ってしまう方の特徴
上体が被ってしまう方の特徴としては、ウィークグリップに握る方に多く見られます。
ウィークグリップは、左手の握りは浅く。右手は上から被せるように握る為、右肩が前に出やすく上体が被りやすくなります。
◆ボールポジションが左にありすぎる。
ボールの置き場所が左にありすぎることで、だんだんと上体が被りやすくなってきます。
アドレスで上体が被ってしまう方のアドレス方法
1、ボールポジションを確認する。
ドライバーで左脇の下にセットアップ。
7アイアンで両かかとの中間より1個左足よりにセットアップ。
2、左手を上から被せてグリップし、少し手元を浮かせたハンドアップの状態を作る。
3、右手のグリップは下から添えるように握る。
左腕の上腕が後方から見えるくらいでOKです。
アドレスの構え方を復習したい方は、
アウトサイドイン矯正の2番目のチェックポイントはテークバック
アドレスでアウトサイドインは解消しましたか? まだアウトサイドインが矯正されていない方はスイングに問題ありです。
アウトサイドインを矯正する為の2番目のチェックポイントはテークバックからトップです。
下記の状態になっていないかアウトサイドインにお悩みの方は照らし合わせてみてください。
手上げで上体の捻転が浅い為、アウトサイドインになりやすい
テークバック時の上体の捻転が少ないとダウンスイング時に上体が目標方向に開くタイミングが早くなりアウトサイドインになりやすくなります。
トップオブスイングでは上体を90度以上に捻転をすることによりインパクトで上体が目標に向くタイミングが遅くなりインサイドから降りやすくなります。
正面から見て背中が見えないようでは捻転が浅いです。
テークバックの良いポジションは、
上体が90度以上にしっかりと捻転しており、かつ腕とクラブの動きがコンパクトの状態が理想です。
手上げで捻転が浅くなってしまう方の練習方法
手上げでテークバックをしてしまう方は、体の捻転を全く使っていません。
引きはじめの段階で体とクラブがバラバラになる方がほとんどです。
手上げをなくす始動の練習方法は、
1、グリップエンドから約30センチくらいの部分でグリップをする。
2、そのままグリップエンドをおへそに付けアドレスを取る。
3、時計の針の8時の位置まで、おへそとグリップエンドが離れないようにテークバックをとる。
回転で始動できると体の回転に伴いまっすぐより内側に上がります。
注意)おへそとクラブがすぐに離れてしまう方は、体を捻転せずに手だけでスタートしている手上げの証拠です。
引きはじめからクラブがアウトサイドにも上がりやすくなります。
素振りで始動の仕方を掴むことにより、正しいテークバックの仕方を掴むことが出来ます。
ボールを打つ必要はありませんのでご自宅でも練習をすることは可能です。
1回の素振りの目安は最低30回は行ってください。
テークバック時にリバースピボットになりアウトサイドインになりやすくなる。
右打ちの方であれば、グリップの関係で右手が下になる為にアドレスでは右肩が下がります。
ですから、上半身は右足方向へと傾くことになりますのでその状態で捻転できているのが理想です。
しかし、リバースピボットと言って上体が飛球線側に傾いてテークバックをしてしまうとアウトサイドインの軌道になりやすい前提のトップ位置になってしまいます。
捻転不足と右サイドが高い状態にある為、
アウトサイドから下りやすくなります。
リバースピボットでのアウトサイドインを矯正するスイングの仕方
リバースピボットでの逆軸になってしまう方の特徴は、
体の回転を縦に使いすぎてしまい右腰のベルトラインが高くなりすぎてしまいます。
テークバックの引きはじめで右ポケットを左足方向に引けるくらいの意識で回転させてください。
アウトサイドイン矯正の最後のチェックポイントはダウンスイング
ここまでアドレスそしてテークバックまででアウトサイドインになりやすい方の特徴と矯正ポイントをお伝えしてきました。
うーん。 ここまでの動きは問題ないなぁと思う方はダウンスイングに問題があると考えられます。
下記では、ダウンスイングでアウトサイドインになってしまう方の3つの原因パターンと矯正ポイントをお伝えします。
原因① 切り返しで右手を被せながら振り下ろしてしまう。
トップオブスイングでは、下記の写真のようにシャフトプレーンに平行の状態が理想です。
この際には、右手の平は出前持ちのような使い方をしているため、右手の平にクラブの重みがかかっています。
そのまま、右手の平に重みがかかったままで降りてくるのが理想です。
しかし、右手の使い方が被ってくるとアウトサイドからクラブが降りやすくなってきます。
右手が被ってアウトサイドインになってしまう方の特徴と矯正方法
・トップオブスイングでクラブフェースが開いていている。スライスになりやすい体勢。 → ダウンスイング時のフェースの閉じようとして右手を被せてしまう。
・右手の力感が強い方。
この2パターンが大半です。
まずは、トップオブスイング時にフェース面が開いていないかチェックをしてみてください。
トップでフェース面が開いている状態は下記の写真のようにアイアンのリーディングエッジが真下に向いている状態です。
原因は、
グリップがウィークグリップになってしまっている。
又は、トップオブスイングで左手の甲と手首が一直線ではなく折れていること。
フェース面が開いていると当然スライスしやすくなってきますので、フェースを閉じようとする動きが入ります。
そのフェース面の閉じかたを間違ってしまうと、この切り返しで右手が被ってアウトサイドからクラブが降りるクセに繋がります。
フェース面を閉じようという動きの間違いから起こりうる動きなので、トップでのフェース面を変えてあげると矯正しやすくなってきます。
トップオブスイングでのフェース面は、
また、右手の力感が強い方もなりやすいので、右手の力は極力減らしてください。
切り返しでクラブが被って降りてきてしまう方の練習方法
1、クラブを握る際、右手を添えるだけにします。(右ききの方対象)
2、トップでは、右手の平にクラブをのせた出前持ちのトップを作る。
3、トップで右手の平をクラブの重みを感じその重みを感じたままダウンスイングを行います。
右手の握りをパー状態にすることでクラブの重みが感じやすいことと右手の力感が減りクラブが寝やすくなります。
クラブが被ってしまうと、クラブが垂直になる為、右手に重みが感じなくなってきます。
原因② ダウンスイング時に左腰が引けて、右肩が突っ込みアウトサイドインになる。
トップオブスイングの位置から
ダウンスイング時に、右足に重心が残ったまま左腰が回転していくと腰が引けてしまいます。
左腰が引けてしまうとその反動で右肩がすぐに前に出てしまいます。
その為、アウトサイドからクラブが降りやすくなってしまいます。
ダウンスイングで左腰が引けてしまう方の矯正方法
ダウンスイング時に左腰が引けてしまう方は、切り返しの体重移動が上手に出来ていない方です。
体の使い方を反復して覚えてください。
1、90度以上しっかり上体を捻転させる。
捻転をすることにより、インサイドに降ろせるスペースと上体の開きが抑えられる体勢が出来ます。
2、捻転を崩さないイメージのままスライドし、左足へと体重を乗せて踏み込む。
左のおしりのポケットをドンと壁にあてるようなイメージで体重移動を行ってください。
上体が右を向いたまま体重移動をすることにより、インサイドにクラブを振り下ろせます。
3、体の開きを抑えたまま左足にしっかりと体重をスライドする。
体の回転はそのあとでもOKくらいです。
原因③ ダウンスイング時に上体の開きが早い為、アウトサイドからクラブが降りてくる。
ダウンスイング時に上体が早く目標に向いてしまうとインパクト時に上体が左を向いてしまいます。
単純に、インパクト時に上体が目標ラインより左を向いて当たっていればスイング軌道もアウトサイドインになりやすくなります。
上体が開きやすい方の練習方法
このタイプの方は振り遅れになりやすい方です。
こちらをご参考にしてみてください。
アウトサイドインを矯正に効果的な練習器具
アウトサイドインを矯正する最適な練習器具をご紹介します。
ツアープロコーチ 谷 将貴 監修 練習器具
Simple Master OP (シンプルマスター オンプレーン)
使い方は至って簡単です。
① 鉄の板がまずおもりになります。
② 鉄のおもりにスイングガイドの白い棒を付けます。
裏が磁石になっているのでペタっとつけるだけでです。
③ スイングガイドに黄色の棒を差し込みます。
準備はこれだけで簡単!
④ ボールの位置にセット
近すぎるとクラブに当たる恐れもありますので注意してください。
⑤ このようにセットし黄色のポールの下を振れればアウトサイドからクラブが降りるのを防げます。
しかしアウトサイドからクラブを振ると棒にあたってしまいます。
ですから、インサイドに降ろすクラブの位置が明確に分かるようになります。
キャディバックにも簡単に持ち運びが可能になっているので、練習場で試していただけるとアウトサイドインも矯正できると思います。
シンプルマスターOPの使い方を谷 将貴が説明致します。
お求めの方は、コチラから
アウトサイドインでカットスライスになってしまう方
アウトサイドインでカットスライスになってしまう。
そんな方は、
アウトサイドイン + フェースオープン の組み合わせです。
その真逆のボール、それは”ドローボール”ではないでしょうか?
ドローボールを打っていければカットスライスは解消されます。
ドローボールの打ち方は、
まとめ
いかがでしたか?
ゴルファーのスイングの悩みで多いのがアウトサイドインの矯正。
正直、我々もレッスンをしているとアウトサイドインで悩んでいる方が非常に多いです。
その分、アウトサイドインを直す為のレッスンの引き出しが相当出来ています。
お客様から勉強させていただいた賜物です。
そのおかげで、ほとんどの方のアウトサイドイン矯正に成功しています。
ゴルフスイングは流れです。
アドレスからしっかりとチェックしていただければかなり改善されているのではと思います。
かなりの項目はありますが、それだけ原因もあるということです。
これだけ直せばアウトサイドインが直る。 なんていう記事もありますが、正直無理でしょう。
たまたま原因とマッチしただけです。
どうしても直せないないという方は一度、谷 将貴ゴルフアカデミーに足を運んでください。