50代からのドライバー飛距離アップ3つのポイント
全てのゴルファーの夢であるドライバーの飛距離アップ。
しかし、50代を過ぎると飛距離が落ちたという方は少なくありません。
若いころは超えていたバンカーが超えられなくなってきた・・・
ライバルのあいつにはスコアも飛距離も負けたくない・・・
そんな思いをしたことはありませんか?
ではなぜ年々飛距離が落ちてくるのでしょうか?
その大きな理由として、体力の低下が挙げられます。
一般的に体力は20歳頃をピークに低下し始め、40代後半からは男女ともに著しく体力水準が低下する傾向があるといわれています。(文部科学省調べ)
男子のシニアツアーの選手を見ても、若いころに活躍したプロも年齢とともに体が硬くなり、スイング改造を行っている選手がいるのが事実です。
では50歳を超えたら飛距離を諦めなければならないのでしょうか?
その答えはNOです。
50歳を超えてもドライバーの飛距離アップを目指すことは十分に可能です。
今回は年を重ねてもまだまだ飛距離を諦めたくないあなたへ飛ばしのコツをお届けします。
目次
50代からの飛距離アップには“体が回転しやすいアドレス”を作る
ではどうすればドライバーが飛ぶようになるのでしょうか?
ご存知の方も多いかと思いますがクラブを振る速さ、すなわちヘッドスピードを上げる必要があります。
若いころは飛ばすために大きくスタンスを広げ、大きく体を回転させ、ダイナミックにスイングすることが出来たかもしれません。
しかし、そのころに比べて体は硬くなっている今、若いころと同じスイングをしてしまうと関節の可動域以上の動きが必要となり、怪我をするリスクが高くなってしまいます。
しかし、ヘッドスピードを上げるためにはどうしても体の回転が多少なりとも必要となります。
そこで、ヘッドスピードを上げるためにアドレスで体が回転しやすい状態を作ります。
ではどうすればいいのか?
それはつま先の向きを変えることです。
具体的にはアドレスした際に左足のつま先を時計でいうところの10時から10時半、右足のつま先を1時半から2時くらいの向きに向けます。(通常は左足11時から11時半、右足12時半から1時)
たったこれだけです。
これだけでバックスイングはもちろん、フィニッシュでも体が回転しやすくなり、スイング中の体の回転量が増えてヘッドスピードを出しやすくなります。
※ほんの少し左右のつま先を開くだけで、スタンス幅は同じ
50代からの飛距離アップにはヒールアップが有効
次のキーワードはヒールアップです。
これはバックスイングからトップにかけて、左足踵を上げることを言います。
ヒールアップをすることにより、左ひざが動くことで下半身が回転し、体全体の回転量が増え、結果ヘッドスピードが上がり飛距離アップに繋がってきます。
初めに書いたように、50代のアマチュア男性は体が硬くなってきており、どうしても体の回転が上手く出来なくなっている方が非常に多いのが事実です。
バックスイングで体の回転量が少なくなってしまうと、ダウンスイングで早いタイミングで体が開いてしまい、振り遅れてミスショットの原因にもなってしまいます。
でも最近は「ベタ足」で飛ばす理論が多いんじゃ・・・?
そう思った方もいるかもしれません。
確かに近年ではベタ足スイングを推奨している理論も多いですし、実際にそのスイングで飛ばしているプロも多いと思います。
また、ベタ足でスイングをすると足の動きすぎを抑えることが出来ますし、ボールに対するクラブの入社角度が安定しミスが減るという大きなメリットがあります。
しかし、ベタ足で打つには体の柔軟性が必要となる為、体が硬くなってきている50代のアマチュア男性がそのスイングをしてしまうと、体が上手く回らなくなってしまい逆に飛距離が落ちてしまう可能性が高く、あまりお勧めはできません。
※ヒールアップすることで体の回転量が増える(但し頭が動かないよう注意)
ヒールアップの練習法
ヒールアップをお勧めしてはいますが、ただ単に左足の踵を上げればいいのかというと、それは違います。
ただ単に左足踵を浮かせるだけでは逆に体が回りすぎたり、場合によっては頭が大きく動いて軸がズレてしまいます。
正しいヒールアップを覚える練習法をお教えいたします。
まずはクラブを肩に担いでアドレスの形を作ります。
次に左手で左肩を押すような意識で体を回転させていきます。
この時、頭が右に動いたり右ひざが伸びたりしないよう注意します。
それらの事に気を付けながらクラブを担いで体を回した際に、体の回転につられて少しだけ左足の踵が上がるのが正解です。
こうすることで、バックスイングでの体の回転量を増やすことが出来、ヘッドスピードを上げることが出来ます。
※頭が右に動かないよう注意
※右ひざの角度が出来るだけ変わらないように
※体の回転につられて左足踵が少しだけ上がる
ヒールアップのメリットとデメリット
体の回転量が増えてヘッドスピードが上がり、ドライバーの飛距離がアップすることがヒールアップ最大のメリットですが、逆にデメリットもあります。
ここではヒールアップすることのメリットとデメリットについてです。
メリット
ヒールアップのメリットは言うまでもなく、体の回転量が増えてヘッドスピードが上がり、飛距離がアップすることにあります。
これはバックスイングからトップにかけて左足踵を上げることで、左膝の動きが大きくなり下半身と上半身の回転量が増え、トップからインパクトを迎えるまでのクラブを振る助走距離が長くなりヘッドスピードが上がってくるのです。
デメリット
逆にヒールアップのデメリットとしては、やり始めの頃は「タイミングがズレる」ことがあります。
今迄のスイングに比べ、体の回転量が増えるため、切り返しからインパクトまでの時間が長くなり、若干タイミングが合わなくなってくる可能性があります。
このタイミングを掴むまでに、多少練習が必要になってくるのがデメリットといえるでしょう。
ドライバーの飛距離アップに有効なドリルとストレッチ3選
アドレス時のつま先の向きとヒールアップで体の回転量が増え、それに伴いヘッドスピードが上がり飛距離アップが出来るようになったかと思います。
しかし、これから先年齢を重ねていくうちに、さらに体が硬くなってきてしまっては飛距離がまた落ちてしまいます。
まだまだ長いゴルフ人生を謳歌するためにも、体作りは非常に重要となってきます。
最後に体の回転量を増やすためのドリルとストレッチ法をご紹介いたします。
左素振り
まずは左素振りです。(レフティーの方は右素振り)
用意するものはゴルフの素振り用バットなどがいいでしょう。
素振り用バットがない場合は、アイアンを2本重ねて行ってみてください。
左素振りを行うことによって、右打ちの際のバックスイング側の動きが普通にバックスイングする以上に回る為、より深いバックスイングが取れるようになってきます。
ゴルフはどうしても一方通行な動きになってしまうので、左素振りを取り入れることでバックスイング時に体を回しやすくなるメリットがあるほかに、体の左右のバランスをと整えることが出来るというメリットもあります。
両足を閉じて下半身を左右にひねるストレッチ
仰向けに寝て両手を左右に広げることで上半身を床に固定したまま、両膝を曲げて揃え左右に振っていきます。上半身が固定されているので、下半身と上半身との捻転差を作ることが出来ます。
目安:10回を3セット
片方の膝を曲げてのストレッチ
片足を伸ばし、反対の膝を曲げてストレッチします。
片足を真っすぐにすることで、さらに筋肉を伸ばすことが出来ます。
目安:左右5回ずつを3回3セット
深呼吸しながら下半身のストレッチ
両膝を曲げて左右に倒す際に、片方の手で膝を抑えます。
顔は膝を曲げる方向と反対方向に向けます。
この時深呼吸をしながらゆっくりとストレッチします。
目安:10秒3回を3セット
※ストレッチは体に無理のないよう行ってください。
まとめ
いかがでしたか?
アドレスで体が回転する準備を整え、さらにヒールアップを取り入れることで体の回転量が増えることでヘッドスピードが上がり、その結果ドライバーの飛距離アップが可能になります。
50歳を超えてもまだまだドライバーは飛ばせるようになります。
しかし、やはり年を重ねていくうちに、どうしても体力の衰えは出てきてしまいます。それと同時に体は硬くなりがちです。
スイングを良くするのと同じく体の柔軟性を高めていくことは、飛距離を伸ばすと同時に、怪我の予防にもなっていきます。
今回の「50代からのドライバーの飛距離アップ3つのポイント」をしっかりと身に付け、これから先まだまだ長いゴルフライフをより良いものにしていきましょう。
併せて読んでいただきたいゴルフ 距離アップのポイントです。
まずは、飛距離アップの3大原則を知る。
そして、飛距離アップのスイング動作も盛り込むなら