球筋からゴルフスイングのクセを知る方法
TANI MASAKI GOLF ACADEMY21インストラクターの垣花です。
突然ですが、あなたは普段どのような球筋を打っていますか?
ゴルフにおいてショットの球筋は大きく分けて9種類あります。
スイングを良くする練習はもちろん大切ですが、その前にあなたが普段打ってしまうミスの原因を知ることはもっと大切です。
まずは、打ったボールがどのような仕組みで曲がっていくのかを理解しましょう。
今回はボールの曲がる仕組みを知ることで、あなたのスイングがどのようなクセを持っているのか分析する方法をお伝えしていきます。
目次
球筋はどうやって決まるのか?
球筋はボールが最初に飛び出す方向(真っ直ぐ・右・左)の3通りと、曲がり方(真っ直ぐ・右に曲がる、左に曲がる)の3通りが組み合わせによって9通りに分けられます。
ボールが飛び出す3つの方向
ボールを打った際に、まずは飛び出していく方向が3通りに分けられます。
・真っすぐ(ストレート)
・右に飛ぶ(プッシュボール)
・左に飛ぶ(プルボール)
ボールが打ち出される方向は、基本的にクラブをどう振ったかによって変わってきます。
ストレート
アドレス時にシャフトに対して真っ直ぐ引いた線、すなわち「スイングプレーン」に沿って真っ直ぐ(オンプレーン)にクラブを振り下ろすことが出来た場合、打球は真っ直ぐに打ち出されます。
プルボール
スイングプレーンに対して上からクラブを下ろす、いわゆるアウトサイドイン軌道に振り下ろすと、打球は左に打ち出される、「プルボール」になります。
プッシュボール
スイングプレーンに対して下側、インサイドからアウトサイドに振りぬくと打球は右に打ち出される「プッシュボール」になります。
ボールの曲がりはフェース面の向きで決まる
ボールの曲がり具合については、インパクト時のフェース面の向きで3通りに分けられます。
・真っすぐ(ストレート)
・右に曲がる(スライスボール)
・左に曲がる(フックボール)
ストレート
フェース面がスイング軌道に対して直角(スクエアフェース)になった状態でインパクトすることが出来ると、ボールは曲がることなく真っすぐに飛んでいきます。
スライスボール
スイング軌道に対してフェース面が右を向いて(オープンフェース)当たってしまうと、真っすぐ打ち出されたボールは途中から右に曲がる「スライスボール」になってしまいます。
フックボール
スイング軌道に対してフェース面が左を向いて(クローズフェース)当たってしまうと、真っすぐ打ち出されたボールは途中から左にまがっていく「フックボール」になってしまいます。
打ち出し方向とボールの曲がりを組み合わせた9種類の球筋
上記のスイング軌道とフェース面の組み合わせによって、球筋の種類は大きく9通りに分けることが出来ます。
ストレート系のショット
基本的にはスイングプレーンに対して真っ直ぐ、つまりオンプレーンにスイングする事が出来た時の球筋です。
ストレートボール
これはオンプレーンに振る事が出来て、且つインパクト時にフェース面が目標方向に対して直角になった時に出る球筋です。
しかし、このストレートボールを打つのは非常に難しく。プロでも打つことはほとんどありません。
プロや上級者は、基本的にフェード(左に打ち出し右に曲げる)またはドロー(右に打ち出し左に曲げる)のどちらかのショットを決めて打っています。
ストレートスライス
このショットは、オンプレーンにスイングしたが、フェース面が右に向いていた時に出る球筋です。
構えた方向に真っ直ぐ打ちだされた後に、右に曲がっていくのが特徴です。
ストレートフック
このショットは、オンプレーンにスイングしたが、フェース面が左に向いていた時に出る球筋です。
構えた方向に真っ直ぐ打ちだされた後に、左に曲がっていくのが特徴です。
プッシュアウト系のショット
プッシュアウトは、構えた方向に対してボールが右に打ち出されることを言います。
プッシュアウト
このショットは、スイング軌道がインサイドアウトで、且つフェース面がスイング軌道に沿って真っ直ぐインパクトした時に出る球筋です。
ボールが目標方向に対して真っ直ぐ右に飛んで行くのが特徴です。
プッシュスライス
これはスイング軌道がインサイドアウトで、且つフェース面がスイング軌道に対して右を向いた時に出る球筋です。
ボールが構えた方向に対して右に飛び出した後に、更に右に曲がっていくのが特徴です。
プッシュフック
これはスイング軌道がインサイドアウトで、且つフェース面がスイング軌道に対して左を向いた時に出る球筋です。
ボールが構えた方向に対して右に飛び出した後に、左に曲がっていくのが特徴です。
プル系のショット
プルボールとは、構えた方向に対してボールが左に打ち出されることを言います。
プルボール
このショットは、スイング軌道がアウトサイドインで、且つフェース面がスイング軌道に対して真っ直ぐインパクトした時に出る球筋です。
ボールが目標方向に対して真っ直ぐ左に飛んで行くのが特徴です。
プルスライス
このショットはスイング軌道がアウトサイドインで、且つフェース面がスイング軌道に対して右を向いた時に出る球筋です。
ボールが左に飛び出した後に右に曲がっていくのが特徴で、アマチュアの方によく見られるスライスはこのタイプが最も多いです。
プルフック
このショットはスイング軌道がアウトサイドインで、且つフェース面がスイング軌道に対して左を向いた時に出る球筋です。
ボールが左に真っ直ぐ飛び出した後に、更に左に曲がっていくのが特徴です。
使用するゴルフクラブが曲る原因になっている場合
稀に、とてもいいスイングをしているのにも関わらず、打球が安定しない方がいらっしゃいます。
その場合は、もしかすると使用されているゴルフクラブに関係しているかもしれません。
それに関しては、別記事にてご紹介いたしますので、是非覗いてみてください。
まとめ
今回は美しくカッコいいスイングの作り方というよりも、今あなたを悩ませているミスの原因がどのようにして出るのかを知る為の内容です。
上手になりたいという気持ちはもちろん大切ですが、あなた自身のミスショットの原因を知ることも大切です。
しかし、スイングのクセは人それぞれです。
球筋の結果が同じでも、直すべきスイングのポイントが同じだとは限りません。
自己流で直して上手く事もあるでしょうが、上手くいかないことも当然あると思います。
ぜひ一度、あなた自身のクセの根本を知るためにも、当スクールのレッスンを受けてみてください。
また、クラブが曲る原因かな?と思った場合も、当店には専属クラブフィッターがおりますので、お気軽にお問合せ下さい。