パター打ち方の基本~真っ直ぐ転がすための4つのポイント~
TANI MASAKI GOLF ACADEMY 21 インストラクターの垣花です。
ショットは上手くなってきた
でもスコアに大きな変化がない・・・
あなたもそういった経験をされてはいませんか?
ショットは良いのに、なぜスコアが良くならないのでしょうか?
その原因はパターにあるかもしれません。
プロゴルファーでも、1ラウンドで打つ打数の半分近くは、パターが占めているのです。
あまり練習する機会の少ないパターですが、実はラウンド中最も多く使うクラブなのです。
そう考えると、スコアアップにはパッティングが上手くなることが必要不可欠になるのですが、ではパターを打つにあたって一体何が最も重要なのでしょうか?
パターが上手い人は一体何が違うのでしょうか?
それは「狙った方向に真っ直ぐ転がす」ことが出来るかどうかです。
今回はパターでボールを真っ直ぐ転がすにはどうすればいいのか?
そのポイントについてお伝えしていきたいと思います。
目次
パターでボールを真っ直ぐ転がすためのグリップ
パターは他のクラブと違い、ボールを転がしてカップに入れる為のクラブです。
また他のドライバーやアイアンと比べるとグリップ自体も異なる形状をしており、さらに振り方も変わってくるため、握り方も少し変わってきます。
真っ直ぐにボールを転がすためにも正しい握り方を覚えていきましょう。
チェックポイント
パターのグリップで気を付けたいポイントは、フェース面を常に真っ直ぐに保つことができる握り方にすることです。
ストローク中にフェース面を真っ直ぐに保つためには、握ったときに右の手の平と左手甲がフェース面と同じ向きになることが大切です。
※左手甲と右手の平がフェース面と同じ(ターゲット方向を指す)ように握る。
また、パターグリップで最も多くのプロが採用している握りが、逆オーバーラッピンググリップという握り方です。
ショットを打つ時のグリップであるオーバーラッピンググリップでは右手の小指を左手人差し指の上に乗せますが、それとは逆に左手の人差し指を右手に指の上に乗せます。
そのことから、逆オーバーラッピンググリップと呼ばれています。
このグリップで握ると右手首の自由度が少なくなりますが、その分フェースが閉じたり開いたりする動きが抑えられて、体との一体感が生まれやすいグリップになります。
※右手の人差し指を添える逆オーバーラッピンググリップにすることで、手首が動きにくくなるメリットがある。
そして最後に最も大切なことは、ソフトに握ることです。
強く握りすぎてしまうと、インパクトが強くなりすぎて思った距離が打てなくなってしまうばかりか、フェース面がコントロールできずに方向性も悪くなってしまいます。
その他の握り方
逆オーバーラッピンググリップの他に、クロスハンドグリップという握り方があります。
これは、左右の手を逆にした握り方で、左右の手を逆にして握ります。
この形で握る時にも、左手甲と右手の平がフェース面と同じ向きを向くのは同じです。
右手が強くなりやすい方にお勧めのグリップです。
パターでボールを真っ直ぐ転がすためのアドレス
グリップが完成したら次はアドレスです。
ボールを正しく真っすぐ転がせるようになるためにも、正しい構えを身に着けていきましょう。
チェックポイント
構えた際に、前腕とシャフトが真っ直ぐになること。
アドレスを横から見た時に、前腕とシャフトが真っすぐ一直線になるよう構えます。
そうすることによって、パターのライ角どおりに構えることが出来ます。
※前腕とシャフトを真っすぐにすることでライ角通りに構える。
ライ角どおりに構えていないと、ヘッドが外側に上がったり、インサイドに引き過ぎたりしてボールを真っ直ぐ転がせなくなってしまいます。
※ライ角を無視した構えになると、ヘッドをインサイドに引きやすくなり、プッシュアウトやヒッカケといったミスにつながる。
ボールの位置は目の真下に置くこと
ボールが転がるラインと真上から見ることで、ボールを打ち出すラインが分かるようになります。
※ボールを真上から見ることで、打ち出すラインが分かる。
もしボールが体から離れすぎてしまうと、転がしていくラインが分かりにくくなるばかりでなく、フェースの開閉が大きくなりやすくなってしまい、打ち出す方向がブレてしまいます。
※ボールが体から離れすぎると、打ち出すラインが分からなくなってしまう。
・両足つま先は飛球線に対し直角に立つこと。
パターは真っ直ぐ打つことが基本になりますので、構えた時の両足つま先は飛球線に対して直角に立ちます。
※両足つま先は飛球線に対して直角に構える。
スタンス幅は広くても狭くてもつま先の向きは同じです。
パターでボールを真っ直ぐ転がすためのストローク
では実際にどのようにボールを打てばいいのでしょうか?
パッティングストロークの基本は肩を使い、左右対称にストロークすることです。
その際、手首や頭が動きすぎないよう注意します。
チェックポイント
パッティングでストロークするときには、基本的にバックスイングとフォロースルーを左右対称の大きさで打ちます。
バックスイングとフォローのどちらかが大きすぎたり小さすぎたりしてしまうと、距離感が合わなくなってしまいます。
※手首の角度を保ちながら、頭の位置を保って左右対称の大きさでストロークする。
気を付けたいミス
パターのミスとして最も気を付けたいのが、頭の動きとストローク中に左手首が甲側に折れる動きです。
ショットも同じですが、パターを打つ際に打ったボールを早く見ようとしすぎて頭が動いてしまうと、フェースの向きがズレてミスに繋がります。
また、ストローク中に左手首が甲側に折れる動きが入ってしまうと、思った以上にヘッドの動きが大きくなり、フェース面の向きがずれたり、インパクトの力加減が強くなったりしてしまいます。
※左手甲が折れると、フェース面の向きがずれたり、インパクトが強くなったりしてしまう。
※頭が動くとフェース面がずれてボールを真っ直ぐ打てなくなる。
自宅で簡単、パターで真っ直ぐボールを転がすための練習ドリル4選
最後に自宅で簡単に出来るパターの練習方法をご紹介いたします。
特別な道具を使わない練習法なので、ぜひご自宅で試してみてください。
ストロークを安定させるドリル
このドリルでは、なるべく手を使わずに肩でストロークする感覚を身に付けていきます。
方法は簡単で、クラブを一本腕と体の間で挟んでストロークします。
この時、クラブが上下に動くよう意識します。
※腕と体の間にクラブを挟み、肩を使ってストロークする感覚を身に付ける
手首の動きを抑えるドリル
このドリルでは、右手首とグリップの間にゴルフボールを挟むことにより、手首の動きすぎを抑えます。
パターでボールを真っ直ぐ転がすためのストロークでご紹介した、左手が甲側に折れるミスが多い方にお勧めの練習法です。
※グリップと手首の間にボールを挟むことで、手首の動きを抑えることが出来る。
パターの重みを感じるドリル
このドリルでは、パターを両手で挟んでストロークすることにより、クラブの重みを感じながらストローク出来るようになります。
グリップを両手で挟んで支えているだけなので、手が全く使えなくなり、腹筋や背筋など、体幹部分の大きな筋肉を使ってストロークする感覚が身に付きます。
注意点としては、両手首の角度が変わらないようストロークします。
※両手でクラブを挟むことで、ヘッドの重みを感じられる。この時両手首の角度を保ってストロークする。
頭を動かさないようにするためのドリル
この練習は少しレベルの高い練習ドリルです。
右手でパターを持ち、左手を顔の左に添えて視界を遮りストロークします。
視界が遮られることで、頭の動きすぎを抑えることが出来ます。
目線はボールがあった場所から変えないようにするのがポイントです。
まとめ
いかがでしたか?
パターは全スコアのおよそ半分を占めるとても重要なクラブです。
いかに真っ直ぐ転がす事が出来るかが、パター上達のカギとなります。
パターでボールを真っ直ぐ転がすための打ち方の基本をしっかり身に付けて、ぜひスコアアップに役立ててください。