【上級者向け】インテンショナルスライスの打ち方
TANI MASAKI GOLF ACADEMY21インストラクターの垣花です。
前回はインテンショナルフックの打ち方について説明しました。
昔からアマチュアゴルファーの悩みのトップクラスに、スライスというものがありますが、目の前に障害物があるなどの状況の場合、このスライスボールも役に立つ場合があります。
但し、インテンショナルショットはスイングの型がしっかり出来ている上級者向けで、自分のスイングが固まっていない方にはあまりおススメできません。
今回はゴルフ上級者に向けた内容として、「インテンショナルスライス」の打ち方についてお話していきたいと思います。
目次
インテンショナルスライスとは
インテンショナルスライスは、意図的に目標方向に対してボールを左に打ち出し、その後目標に向かってボールが右へと曲がっていくショットの事を言います。
目標方向に障害物があり、左サイドが開けているといった状況で有効なショットになります。
最近ではタイガー・ウッズ選手が2019 WGC Mexico Chanpionshipで残り132ヤードのバンカーから、目の前の木を避けるようにインテンショナルスライスを打ち、ピンそばに寄せて話題になりました。
インテンショナルスライス 構え方3つのポイント
インテンショナルスライスを打つ時には、フック同様にスタンスの向きとフェース面の向き、そしてボールとの距離の3つに注意が必要になります。
インテンショナルスライス スタンスの向き
インテンショナルスライスを打つ場合、基本的には打ち出したい方向に沿ってスクエアに立つようにしましょう。
どのくらい左を向くかについては、ボールを打ち出す方向によって変わりますが、おおむね打ち出したい方向よりもさらに左を向くようにしてスタンスを取ります。
インテンショナルスライス フェースの向き
基本的にインテンショナルスライスを打つ場合、フェースの面は目標方向に対しスクエアに構えるようにします。
スタンスの向きで触れたように、スタンスの向きに対してフェース面が右を向く形になるので、打球はスタンスの方向に対し、若干右に出やすくなります。
インテンショナルスライス ボールとの距離
インテンショナルスライスを打つ場合、フェースローテーションを出来る限り抑えて打ちたいので、通常よりもボール半個分~1個分程度近づいて構えます。
そうする事によって、インパクトでフェースローテーションが抑えられて、スライスボールを打ちやすくなります。
インテンショナルスライス 打ち方
基本的にはスタンスの向いている方向に向かってスイングしていきます。
その際、フェースのローテーションは出来る限り行わないようフェース面を返さないようにすることがポイントになります。
もしフェースを返し過ぎてしまうと、思いのほかスライスがかからなくなるので注意が必要です
インテンショナルスライス 注意点
インテンショナルスライスを打つ時には、まずスタンスを向ける方向に注意が必要になります。
インテンショナルスライスを打つ場合、打ち出したい方向に対してフェースを右に向けている分、スタンスの向きよりも打球は右飛び出しやすくなります。
打ち出したい方向よりも、少し多めに左向いて構えるようにしましょう。
また、フェースが通常のインパクト時に比べて開いた状態でヒットする為ボールは上がりやすくなり、飛距離は落ちてしまいます。
インテンショナルスライス クラブ選び
インテンショナルスライスを打つ場合、先ほど説明したように、クラブのロフトが寝てインパクトする為ボールの打ち出しは高くなり、通常よりも打球が飛ばなくなります。
インテンショナルスライスを打つ場合は、1~2番手大きめのクラブで打つようにしてみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
インテンショナルスライスも、インテンショナルフック同様に高い技術が要求されます。
思い通りにボールをコントロールできるようになるには相応の練習量が必要になります。
しかし、打てるようになればトラブルを回避するために非常に有効な手段になります。
コースマネジメントの幅を広げるためにも、是非チャレンジしてみてください。