ゴルフ練習場(打ちっぱなし)で上達する練習法
TANI MASAKI GOLF ACADEMY21インストラクターの垣花です。
毎週末ゴルフ練習場(打ちっぱなし)に通っているのになかなか上達しない…
練習場に行っても漠然とボールを打っていて、どう練習したらいいのか分からない…
そんなお悩みを持ってはいませんか?
ただ漠然と、なんとなくボールを打っていてもゴルフは効率よく上達する事が難しいです。
今回はゴルフ練習場(打ちっぱなし)で効率よく上達する為の練習法をご紹介したいと思います。
目次
打席はどこから打てばいいの?
まず真っ先に悩むのが、どの打席から打てばいいのか?という事だと思います。
広い練習場の場合、なんとなく空いている打席を選んだり、受付で打席を指定されることも多いかと思います。
しかし、基本的にはご自身の練習目的に合わせて打席を選択するのがベストなのです。
右側の打席
右側の打席の場合、アドレスを取った際に左サイドが広く、右サイドが狭くなります。
そうすると、自然にクラブを左に振り易くなります。
スイング軌道がインサイドアウトで、フックが強く出てしまう方などは、比較的右側の打席に立って練習するとスイング軌道の修正に効果があります。
その他、アッパー軌道(すくい打ち)でお悩みの場合も、右側の打席であれば比較的ダウンブローに打ちやすいロケーションになっているのでお勧めです。
左側の打席
逆に左側の打席の場合、アドレスを取った際に右サイドが広くなります。
そうすると、右側の打席の場合とが逆にインサイドアウト軌道で振り易くなります。
アウトサイドイン軌道でスライスに悩んでいる方などは、左側の打席から、広くなっている右方向に向かってスイングする事によってフック系の打球がイメージしやすくなるので、スライス修正にも役立ちます。
真ん中の打席
当然ですが、真ん中の打席は球筋がよく分かるので、持ち球がどちらにしても関係なくオススメです。
打球の曲がり方も良くわかりますし、様々な練習が出来る打席になります。
しかし、逆に漠然とボールを打ってしまいやすい打席になるので、しっかりとした練習テーマを持つことが大切です。
【写真】
1階打席
練習場の1階と2階打席にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
メリット
平地に作られた練習場の1階打席の場合、打席とボールの着地点の高さが同じなので、距離感を養いうことが出来るというメリットがあります。
特にアプローチの練習では距離感を作り易くなります。
デメリット
フラットな練習場の場合、遠い距離を打ったときに着地点が見えにくいというデメリットがあります。
また、これは特に初心者にありがちなのですが、ボールを上げようとして「すくい打ち」になりやすいというデメリットもあります。
2階打席
2階打席を好んで選ぶ人は意外にも多く、私自身調子が悪くなると、スイングで左肩が上がってしまう癖があるので基本的には2階打席を好んで使う事が多いです。
メリット
地面が低い所にある為目線が低くなる為、アイアン等ではダウンブローの軌道でスイングしやすくなり、「すくい打ち」といった初心者にありがちなミスが出にくくなります。
また、1階打席に比べて料金も安くなることが多いという事も大きなメリットです。
デメリット
2階打席の場合、どうしても高い位置から打つことになるので、距離感が分かりにくくなります。
特にアプローチ練習では距離感を養いにくいというデメリットがあります。
練習場での練習テーマを決める
ゴルフ練習場は、その名の通り、ゴルフの練習をする場所です。
その日の練習テーマを決めて練習場に行く事は、ゴルフ上達にあたって重要なポイントになります。
ただ何となく、気持ちよくボールが当たる事に満足してしまうと、ただストレス発散をしに行っただけになってしまいます。
例えばスライスを直すということひとつ取っても、スイング軌道を修正する為の練習をするのか、フェースコントロールの練習をするのかなど、より具体的に練習内容を決めると、上達が早まります。
効率よく上達する為にも、しっかりと練習のテーマを決めていく事はとても大切です。
その場合、練習器具を使用した練習もお勧めです。
ご自身のテーマに合った器具を使用しながら練習を行ないましょう。
ラウンドを想定した練習
実際にゴルフコースを想定しながらの練習です。
よくラウンドするゴルフ場や、前回ラウンドしたゴルフ場などをイメージしながらボールを打ちます。
ボールの後ろから目標を見つけ、素振りをしてボールを目標方向に打つ。
ショット毎にしっかりと自分なりのルーティンを取り入れ、ボールを打つまでの手順を同じにしておくことで毎回同じスイングをしやすくなり、ナイスショットの確率が高くなります。
マットの向きに逆らって打つ練習
この練習は私自身練習の際に必ず取り入れている練習法です。
練習場で常にマットの延長線上に打つ練習ばかりしている方は要注意です。
マットに沿って打つ癖をつけると、ティーイングエリアの罠にはまってしまうことがあります。
実はティーイングエリアがフェアウエイを向いていないことは意外と多いのです。
無意識にティーイングエリアが向いている方向に立ってスイングし、ナイスショットがOBなんて経験はありませんか?
マットに逆らって打つクセを付けることで、ティーイングエリアの罠にはまらなくなるだけでなく、セカンドショット以降にも打つ方向を間違えるということが少なくなります。
アマチュアの方は特に自分が打ちたい方向に体が向いていないことが多いですので、この練習は実践的でとてもお勧めです。
まとめ
いかがでしたか?
いつもの練習場で練習するにしても、練習に目的を持つことや、工夫して練習することで一気に上達速度が変わってきます。
練習でも一生懸命考えて、一打毎にしっかりと意味を持たせて練習することが大切です。
打席選びも、ご自身の癖や練習テーマに合わせて選びましょう。
打席選びからすでに練習は始まっているのです。
また練習場ではスイングだけじゃなく、目標に正しく向けているか、ボール位置は正しいか、リズムは早くなったり、遅くなったりしていないか等を丁寧に考えて練習するのです。
そしてラウンドになったら、できる限りシンプルにプレーする。
それがゴルフ上達のコツでもあります。
ぜひ一度お試しください。