スライスを直す方法 ~スライスを直すファーストステップ~
ナイスショット!!
かと思ったボールはむなしくも右に曲がりOBへ・・・
あなたもそんな経験がありませんか?
アマチュアゴルファーの悩みである「スライス」ですが、アマチュアのなんと7~8割の方がスライスに悩んでいるといわれています。
ではなぜボールがまっすぐに飛ばず、スライスするのでしょうか?
ボールが右に曲がる直接的な原因は、インパクトの瞬間にクラブのフェース面が開いてしまうことにあります。
しかし、一言にフェースが開くといってもその原因は無数にあります。
例を挙げると・・・
アドレス時に既にフェースが開いている、又は開きやすい構えになっている
バックスイングでフェースが開く
ダウンスイングでフェースが開く等々・・・
その中にも原因がさらに細かく分かれていく為、一言で「こうすればフェースは開きません」ということは言えないのです。
その中でも今回は、アドレスに着目し、フェースの開きを予防する方法をお伝えしていきます。
目次
グリップでスライスを予防する
フェースが開く原因として、ひとつグリップが挙げられます。
グリップは自分の体とゴルフクラブの唯一の接点です。
グリップの形一つで球筋は大きく変わっていきます。
今一度確認し、正しい握り方を覚えていきましょう。
スライスしやすいグリップとスライスしにくいグリップ
グリップには大きく分けてスクエアグリップ、ウィークグリップ、ストロング(フック)グリップの3種類があります。
スライスする方の多くはウィークグリップ気味になっている場合があります。
基本的にクラブは開きたがる性質を持っています。
ウィークグリップではこのクラブの開きたがる性質に負けてしまいやすくなるのです。
スクエアグリップ
このスクエアグリップが、ゴルフにおいてのグリップの基本形になります。
スイング中のフェース面が真っ直ぐに保たれるようになります。
その為、フェースを無理に返したりするような動きも必要にならない為、スイング自体も非常にシンプルにすることが出来やすくなります。
スライスに悩んでいる方は、まずスクエアにグリップが握れているか確認してみましょう。
左手
親指と人差し指で作ったV字:右肩を向いている
ナックル:人差し指と中指の付け根が見える
右手
親指と人差し指で作ったV字:右肩と首筋の間を指す
ウィークグリップ
このウィークグリップで握ってしまうと、テークバックでクラブを上げ始めた瞬間からフェースは開いてしまいます。
一度開いたフェースをインパクトの瞬間に真っ直ぐに戻すのは非常に難し為、フェースが開きやすいこのウィークグリップでは、非常にスライスが出やすくなってしまいます。
近年ウィークグリップで握るプロも出てきてはいますが、アマチュアの方にはフェースのコントロールが非常に難しくなるためあまりお勧めは出来ません。
左手
親指と人差し指で作ったV字:体の正面か、それよりも右を向いている
ナックル:人差し指以外ほとんど見えない
右手
親指と人差し指で作ったV字:体の正面か、それよりも左を指す
ストロンググリップ
このストロンググリップで握ることで、よりフェースの開きを抑える事が出来ます。
スクエアグリップでもスライスが出てしまう方は、このストロンググリップがお勧めです。
また、このグリップはより小さな力でフェースを返すことが出来るので、力のない方や女性にもお勧めのグリップです。
左手
親指と人差し指で作ったV字:右肩の外を向いている
ナックル:こぶしの山が3つ以上見える
右手
親指と人差し指で作ったV字:右肩方向を指す
アドレスでスライスを予防する
次にアドレスです。
グリップが出来ても今度は構えが出来ていなければ意味はありません。
上級者や特にプロゴルファーは、構えただけで、「あっ、この人上手いな」と思うようなアドレスをしている人が多いです。
人によってはオープンスタンスやクローズドスタンスで構える方もいますが、それは打ちたい球筋によって構えを変えているだけで、アドレスの基本は「真っ直ぐ構える」ことです。
基本的には、両肩、両肘、両膝、両足の向き、そしてクラブを飛球線に対して平行にします。
これが「真っすぐ構える」ということになります。
※フェース面、両足、両膝、両肘、両肩がターゲットラインに対し平行になっている。
それに対しフェースがスライスしやすい構えは、フェース面が目標に真っすぐでも体が開いている、つまり肩が左を向いている構えになります。
そうなってしまうと、肩のラインを元に戻した時にフェースは右を向いてしまい、スライスの原因となってしまいます。
※フェース面は真っすぐだが、肩の向きが左を向いている。
フェースの向きをいくら真っすぐにしても、体の向きが左を向いてしまっては、フェース面は開いているも同然なため、スライスしやすくなります。
特にアマチュアの方に多く見られる傾向は、スタンスやフェースの向きは目標線に対して平行でも、肩の向きが左を向いているパターンです。
このような構えになってしまうと、肩の向きを目標線に対して平行に戻した時、フェース面は右を向いてしまいます。
つまり、自分では真っすぐに構えているつもりでも、初めからフェース面が開いており、スライスしやすい構えになってしまうのです。
ハンドレイトの構えが原因でフェースが開てスライスする場合
ハンドレイト、つまり手元がボールよりも右(左打ちの場合は左)に置きすぎた構えは、インパクト時にフェースが開きやすくなる傾向にあります。
基本的にインパクト時には、手元がボールよりも先行する「ハンドファースト」になります。
初めに手元が右にある状態でフェース面を真っ直ぐに構え、その後ハンドファーストのインパクトを迎えると、フェース面は大きく開いてしまいます。
※ハンドレイトの構え(手元がボールや体の中心よりも右にある状態)
※ハンドレイトで構えた後にハンドファーストインパクトを迎えると、フェースが大きく開いてスライスになる。
正しくは、左目の前から真っ直ぐクラブを下した位置になり、グリップエンドはおよそ左足付け根の内側辺りを指すようになります。
※正しい構えでは、グリップエンドが左股関節の内側を指す。
※正しい構えが出来た場合、インパクトでフェース面は真っ直ぐになる。
フェース面をスクエアに構える
アドレスでの体の向きが完璧でも、フェース面の向きが間違っているパターンです。
自分ではフェースの向きを真っすぐにしているつもりでも、間違っていることがあるのです。
アドレスやグリップが完璧でも、フェースの向きが初めから開いてしまっていては当然スライスしやすくなります。
クラブがターゲット方向に真っすぐ向いているか、一度チェックしてみましょう。
※フェース面が目標方向に真っ直ぐに向いているかを確認する。
※フェース面が初めから右を向いてしまうとスライスしやすくなる。
※ドライバーもアイアン同様、フェース面を目標方向に真っ直ぐ向けて構える。
※長いクラブはロフトが少ない分、わずかなフェースの開きでもサイドスピン量が増えてしまい、大きくスライスしてしまう。
正しいライ角で構えてスライスを直す
ゴルフクラブには、「ライ角」というものが存在します。
ゴルフクラブのライ角とは、ゴルフクラブをスコアラインが(またはソール面が)水平になるようにして地面に置いたときに、水平な地面とシャフトの中心線とが作り出す角度です。
ゴルフクラブはショットを打つ際に、インパクトの瞬間「トゥダウン」という現象が必ず起こります。
このトゥダウンとは、クラブを振った際にクラブの遠心力によって、クラブのトゥ(先端)が下がる現象の事を言います。
トゥダウンはプロ・アマ問わず必ず起こる現象です。
その為、構えた時にクラブのトゥはやや浮いた状態で構えるようにします。
そうすることで、インパクトの瞬間にソールが地面に対し真っ直ぐになるのです。
※正しい構えは、トゥが少し浮いた状態になる。
※ソールを全て地面につけるのは間違った構え。
※間違った構えになると、インパクト時にヒールが浮いてしまい、打球は右に曲がってしまう。
ソールを付けて構えて打つと、このトゥダウンによりインパクトの瞬間にヒールが浮いてしまいます。
そうなってしまうと、つま先下がりから打っているのと同じ状態になる為、ボールは右に飛んでしまします。
これを避けるために、正しい構えは若干トゥが浮くような構えになります。
最初にトゥを浮かせて構えることにより、インパクトの瞬間にソール全体が地面に当たるようになります。
まとめ
いかがでしたか?
あなたはスライスしやすい構えになっていませんでしたか?
正しいアドレス、正しいフェースの向きなどを覚える事で、スライスする原因を予防することが出来ます。
真っすぐ気持ちよくボールを打つためにも、まずは正しいアドレスを覚えていきましょう。