ゴルフ アイアンでシャンクが出る3つの原因とその直し方
TANI MASAKI GOLF ACADEMY21インストラクターの垣花です。
気持ちよくラウンドしていたら、突然嫌な打球音とともに斜めに45°に飛び出していくボール…
そう、全てのゴルファーが忌み嫌う「シャンク」です。
アマチュアゴルファーに限らず、プロゴルファーにも突如訪れるシャンク…
その名を口にすることも嫌になりますね。
数あるミスショットの中でも、恐らく最も精神的ダメージを受けるシャンクのミスですが、なぜそのようなミスが起きてしまうのでしょうか?
一言にシャンクと言っても、細かい原因が沢山ありますが、今回はアマチュアの方に多く見られるシャンクの3つの原因とその直し方についてご紹介していきたいと思います。
目次
シャンクとはどんなミスなのか?
基本的に、アイアンのヒール側にあるネック、クラブヘッドとシャフトの接続部分にボールがヒットしてしまうミスショットのことを「シャンク」と呼びます。
この部分にボールがヒットしてしまうと、右斜め前にボールが飛んで行ってしまいます。
シャンクのミスの原因は主に3つ
アドレスの位置がボールに近い
スイング中に体がボールに近づく
手元が浮いてフェースが開く
アマチュアの方に多く見られる傾向は、大きく分けてこの3つになります。
アドレスの位置がボールに近くてシャンクする
これはそもそもの構え方の問題です。
特に初心者の方に多いのがこのパターンです。
アドレスの位置がボールに近くなる原因は、手の位置が体に近いか、アドレス時の重心位置が踵に乗りすぎているかの2パターンが考えられます。
アドレスで手が近すぎる場合
アドレス時の手の位置が体に近すぎてしまうと、スイングした時にインパクトで手元が前に出てしまい、シャンクのミスになってしまいやすくなります。
その場合は、クラブを持たずに前傾を作り、腕をダラリと下げてみてください。
そのまま自然な位置で両手を合わせます。
そこが最も適正なグリップを持つポジションになります。
アドレスで重心が踵に乗りすぎている場合
重心位置が踵に乗りすぎている場合、スイングすると重心位置のバランスが悪い事を体が感じ取り、スイング中無意識に重心位置を前に戻そうとします。
そうなってしまうと、結果体がボールに近づく形になってしまい、シャンクのミスが出てしまいます。
クラブを持って構えた後に、何度か足踏みを繰り返してみてください。
そうすると重心の位置は土踏まずの真ん中あたりに集まってきます。
スイング中に体がボールに近づいてシャンクする
先ほどの重心位置が適正な場合でも、スイング中に体がボールに近づいてしまうという事は起こり得ます。
これはダウンスイング以降、上手く体の回転が使えない方に多く見られる傾向です。
ダウンスイング時に上手く体回転せず、お尻が前に出てしまうと同時に手元も前に飛び出してしまう事によってシャンクのミスが出てしまいます。
この場合の直し方は、ダウンスイングで左のお尻を後ろに引くようにすることで修正する事が出来ます。
練習方法としては、壁を背にアドレスし、お尻をつけて構えます。
バックスイングでは右のお尻が、ダウンスイングでは左のお尻がそれぞれ壁に付くよう意識しながらシャドースイングを行います。
この時、壁から体が離れないように注意してください。
手元が浮いてフェースが開きシャンクする
最後に、インパクトで手元が浮くことでフェースが開き、シャンクしてしまうパターンです。
手元が浮いてしまうと、ダウンスイングの途中でクラブが寝てしまいます。
そうするとフェースが大きく開いた状態になってしまい、シャンクのミスに繋がってしまいます。
対処法としては左脇を締め、左腕が体の近い場所を通るようにします。
この時、前傾角度を決して変えないという事が絶対条件です。
例え左脇が締まって腕が体の近くを通ったとしても、前傾角度が変わってしまっては結局フェースが開いてシャンクのミスになってしまいます。
練習場で出来る簡単で効果的なシャンク防止の練習ドリル
最後に、練習場で簡単に出来るシャンク防止の練習ドリルをご紹介したいと思います。
それはボールを2個置くだけです。
ボールとボールとの間隔は、手前のボールがネックに当たったら、ちょうど先のボールにも当たるくらいにします。
※危険防止の為、練習場で行う際には前の打席に十分注意してください。
たったそれだけの練習ドリルですが、手前のボールがプレッシャーとなる為、若干窮屈感はありますが、シャンクに悩む方には非常に効果のある練習法です。
シャンクにお悩みの方は、ぜひお試しください。
まとめ
いかがでしたか?
ゴルフには様々なミスショットがありますが、その中でも特にシャンクのミスは口にするのも嫌になるくらい、出てしまうと精神的ダメージを受けます。
私自身、試合でも何度かシャンクのミスを経験していますが、あれほど嫌なミスショットはありません。
今回のポイントをしっかり練習して、気持ちのいいアイアンショットを手に入れてください。