ゴルフクラブのライ角とは?そのボールの曲がりライ角のせいかも。
ゴルフクラブにも色々と名称があります。
まず、ライ角って お聞きしたことがありますか?
いくら、自分の打ち方が良くても自分に合っていないクラブを使っていれば、
当然真っ直ぐ行きません。 本当はもっと飛んでいる可能性もあります。
そして、自分の打ち方が良くても、クラブがバラバラでは、
7番アイアンは真っ直ぐにいくのに、8番アイアンはフックする。
それ、クラブのせいかもしれません。
今回はクラブのチェックすべきポイントの”ライ角”
ライ角とは? ライ角がズレているとどうなるの?
と今回はライ角について色々ご紹介していきたいと思います。
目次
ライ角とは、
クラブヘッドを地面に水平につけた時にできる、
シャフトの中心線と地面にできる角度のことをライ角と呼びます。
★ライ角の説明をする場合に使うクラブフェースの名称です。
クラブフェースの先端側を、トゥ
クラブフェースのネック側を、ヒール
ライ角がズレているとどうなる?
クラブセットには、メーカーが設定した基準のライ角があります。
しかし、ライ角がズレていると色々な影響が出ます。
アマチュアの方は、ほとんどゴルフショップでクラブを購入しそのまま利用していると思います。
ライ角なんてことを考えたこともないでしょうし。 そもそも合っていると信じこんでいるのです。
・クラブは大量生産の為、稀に個体差がありズレている。
・練習量が多い方は、自然と劣化でズレてくる。
・自分の体格に対して、適正なライ角ではない。
・ご自身のスイングに対して、ライ角が合っていない。
と、そもそものズレとご自身に対してズレの場合があります。
その場合、下記のショットのミスが出やすくなります。
ミート率に影響する。
適正なインパクト
①インパクト時にヒール側が大きく浮いた場合。
インパクイト打点がトゥ寄りになりやすい。
②インパクトにトゥ側が大きく浮いた場合。
インパクト打点がヒール寄りになりやすい。
飛距離に影響する。
ヒール側やトゥ側が浮いた状態でボールに当たった場合、打点がズレて芯に当たりづらくなる。
芯に当たらないと当然、飛距離が落ちる。
打球の方向性に影響する。
①インパクト時にヒール側が大きく浮いた状態でのインパクトだとフェース面が右を向きやすくなる。
スライスボールが出やすくなる。
②インパクト時にトゥ側が大きく浮いた状態でのインパクトだとフェース面が左を向きやすくなる。
フックボールが出やすくなる。
ライ角調整できるクラブ
軟鉄素材(FORGED) ライ角調整は可能です。
軟鉄素材以外のヘッドは素材が固い為、クラブヘッドを曲げてのライ角調整を行うと折れる恐れがあります。
その為、シャフトの挿し方でライ角調整が出来ます。
自分に最適なライ角を調べる方法
ご自身の適正のライ角を調べる方法としては、ショットマーカーを使う方法と、トラックマンなどのスイング分析機器で調べる方法があります。
ショットマーカーを使ってライ角を調べる。
ゴルフショップにて購入できるショットマーカーを使います。
ショットの際、ボールの打点やソールの擦った後が分かります。
①ヘッド(フェース、ソール部分)にショットマーカー シール(感熱シール)を貼る。
②スイングした際のソールの擦れている箇所を確認する。
【適正なインパクト】
ソール全面に擦れている跡がついていれば、適正のライ角でヒットできています。
【トゥ側が浮いたインパクトの場合】
ネック側に擦れた跡がつきます。
この場合は、
・フックボールが出やすくなる。
・芯を外しネック側で当たりやすくなる。
ライ角をフラットに調整することにより、フックが出る場合は軽減されます。
【ヒール側が浮いたインパクトの場合】
トゥ側に擦れた跡がつきます。
この場合は、
・スライスボールが出やすくなる。
・クラブの芯を外しフェースの先端側で当たりやすくなる。
ライ角をアップライトに調整することにより、スライスが出る場合は軽減されます。
弾道解析器 TRACKMANを使用してライ角を調べる。
弾道解析器のTRACKMANには、インパクトの当たり方を計測できる機能がついています。
【弾道解析器 TRACKMAN】
その中で Impact Locationという機能が入っています。
インパクト時のライ角を的確に計測できることが出来ます。
ライ角の変え方
ライ角を変える為には、クラブ素材によって方法が変わってきます。
・軟鉄(FORGED)クラブの場合
ライ角を測定できる調整器を使用します。
ヘッドを固定し、ヘッドネック部分に工具を使い少しずつライ角を調整していきます。
・FORGED 以外のクラブの場合
FORGED以外のクラブの場合はヘッドに使用している素材が固い為、軟鉄と同じようにヘッドネック部分に工具を使用しての調整が出来ません。
その為、シャフトの挿し方で調整します。
クラブヘッドにシャフトを挿す際にわずかに隙間があります。
角度をつけたい側に傾けながら接着することによってライ角を変えることが出来ます。
スイング別のライ角調整
アドレスのライ角です。
インパクトの際は、シャフトのたわみで少しトゥダウンが起こりますが、できるだけクラブのライ角に合わせてインパクトを迎えるのが理想です。
【ライ角をアップライトに調整した方が良い方】
・インパクトで手元が浮いてしまう方。
インパクト時に手元が浮くことでクラブヘッドのトゥ側が下がりやすくなりスライスになりやすい。
・身長の高い方
【ライ角をフラットに調整した方が良い方】
・スイング軌道がフラットすぎる方。
フラットすぎるスイング軌道だと、ヘッドのトゥ側が上がりやすくアップライトなライ角になりやすい。
その為、フックボールが出やすい。
・身長の低い方
東京 港区でライ角の変えられるクラブ工房
東京 港区でライ角を変えられるクラブ工房
TANI MASAKI GOLF ACADEMY 21
クラブ工房 匠
東京都港区芝公園1-3-1 留園ビルB1F
クラブフィッター
小嶋 尉之(Kojima Yasuyuki)
【クラブフィッター プロフィール】
社会人からゴルフにのめり込み、持ち前のセンスが幸いし短期間でスコアを縮める。
2010年に谷 将貴の門を叩き、レッスンメソッドを取得。
その後、レッスン活動を開始する。
2015年より、ゴルフギアの分野に活動を広げ2018年にTMGA専任クラブフィッターとなる。
谷 将貴のスイングメソッドを熟知した上で、スイングとクラブの両面を見れるフィッターとしてお客様からの信頼も厚い。
ライ角調整、リシャフトやクラブ修理などお気軽にご連絡ください。
まとめ
いかがでしたか?
今回、この記事を見ていただいた方はまず、道具の重要性が少し分かって頂いたと思います。
ボールが真っ直ぐ飛ばないのは、自分の腕のせいではないかもしれませんね。
必ずクラブをチェックしてみて下さい。